感情心理学を学ぶ駆け出し研究者兼マーケターのブログ

大学院と組織開発ベンチャーに属しながら感情心理学を肴にする日々の苦悩と葛藤を綴るブログです。27歳ですが37歳に見られます。

複雑な感情を自分でコントロールする方法

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人が生きていくためには人と関わることが必要。

でも、そんな人と人の間のこと、つまり人間関係にはどうしても感情がつきまといます。ただそんな感情を完全に自分でコントロールするのは至難の技。これで悩んだことのない人はそこまで多くないよなあと、そんな風に思うことが最近多いので、今日はそんな感情について。

 

 

感情って、やっぱり複雑。  

感情とはなんとも厄介だなあと。 

 

先日こんなブログをしたためましたが、 ここにも記したように感情には様々な要素が絡み合い続けています。

courage4u.hatenablog.jp

 

世の中で生きていると、様々な感情を目にしますね。

・電車の中で苛立ち、他の方にいちゃもんをつける

・道端で子供に怒鳴りつける親

・バスを待ちながら、遅すぎて足をふみ鳴らす人

そんな人たち。

 

ポジティブな感情であれば良いのですが、上記のようなネガティブな感情は厄介です。

 

そして、その厄介さは多岐にわたる種類だけに限りません。

その感情の長さも厄介なものでしょう。

 

感情を”分離”する

そんな感情というものごとに対処する方法として、数年前あたりからアンガーマネジメントという手法がありますね。私は勉強もしなこともなければ何も知らないに等しいのですが、とあるサイトではこんな風に紹介されています。

要は、その感情のままに思考・行動しないように、ということでしょうか。

イライラって困りますよね・・・。近くにイライラしている人がいると、何だか空気が悪くなる一方ですよね。

さらに、怒ってしまったときに、「あんなこと言わなければよかった・・・」って、後悔することはないですか?

今回は怒りで人間関係を壊さずに、世界を少しでも平和にするノウハウをお伝えします!
そのノウハウとは「アンガーマネジメント」。

ズバリ、怒りの感情と上手く付き合うための方法です!

アメリカでは、大企業がこのアンガーマネジメントを社員研修として取り入れていたり、スポーツ選手や政治家、子供たちまで幅広い人々が学んでいたりします。
アンガーマネジメントへの注目は日本でも高まっていて、企業が社員のストレスマネジメントとして取り入れたり、子供たちが学べるアンガーマネジメントプログラムがあったりするんです。

アンガーマネジメントのノウハウの中でまず知っておいてほしいことがあります。
それは、「6秒ルール」です!

怒ったときに絶対にやってはいけないことがあるんです。
それは、イラッとした瞬間、反射的に言い返したり、行動したりすること。

諸説あるのですが、実は、怒りのピークは長くて6秒といわれています。
この6秒をやり過ごすだけで、ケンカにならずに済むんです。

nurse-riko.net

 

こういった考え方だと、マインドフルネスも近しいところがあるでしょうか。

様々な定義がなされていますが、よく言われるのは『いまここ』の自分に気づくということ。

いまの自分の感情や思考をしっかり見つめてリラックスすることで、過去でも未来でもなく、いまの自分を集中して認識することができます。

 

ちなみに、細かい内容について知りたい方はこちらをぜひ。

ここにはかなり実践的にできるマインドフルネスの方法が記されています。

mirai.doda.jp

 

他には、アドラー心理学にも近しいところがあるでしょうか。

アドラーというと、数年前に出版された『嫌われる勇気』が有名ですね。

 

アドラー心理学の重要な概念の1つの「課題の分離」というものがあります。

簡単にいうと、何かしら自分にストレスや悩み、課題が発生した時に、それは自分にひもづくものではなく、単にそれ単体で存在するものだと認識する、というもの。

人は思考することを認識しますが、その前に全ての始まりは感情です。その感情も認識し意識できているかもしれませんが、無意識に感情を持っているケースもたくさんありますね。何かストレスや悩み、課題が発生した時にそれを分離するということは、自らの感情から分離をするということだとも言えるかもしれません。

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ある意味、アンガーマネジメントやマインドフルネス、アドラー心理学に共通するのは”感情を分離する”ということ。 

これが、自分をコントロールする際にとても大切だと、これらの概念はとある一部で言っているわけです。

 

感情を分離することは簡単ではない

ただ、感情を分離することが全員できていたらこの世の中は冒頭に書いたような事柄で溢れているわけがありません。

感情を分離するには、過去の経験、それを解釈する力や機会など、いくつかの条件が重なることも必要でしょうし、訓練することも必要でしょう。

 

こうして記している私は何か起きても結構動じずに安定していることが多く、他者にもよくそう言われるので、おそらく感情の分離を少しはしているほうなのでしょう。

ただ、昔はかなり感情的になりやすい傾向でしたし、自分の中にはそんな種がまだあり眠っていることは確か。すぐに感情の分離が不可能になる何かしらのトリガーがあるかもしれませんし、仮にあったとしたら、思い当たる節が多少あるくらいでまだ私はそれにあまり気づけていないので、分離できずすぐに荒れることもあるかもしれません。

 

感情を分離する方法

私が感情を分離し始めたのは、過去の自らの病気や育成環境、人間関係もあれば、会社でいろんなことがあったというところなどの影響を受けているような気もします。もともと茶道をはじめとした禅的思想を学んでいたというのもあるでしょう。

 

ただ、分離するのに適した経験なんて何かわかりませんし、それを的確に得ることなんて難しいでしょう。しかも、自分では何も変えられない幼少期から影響を受けているはずですから。

 

その時に、さてどうしたものか。

どうしたら分離することができるか。

 

答えを私が知っている訳ではありませんが、ただ1つ確信していることがあります。

それは、『自分に対して問い続ける』こと。

あまりにシンプルかもしれませんが、そう確信しています。

 

問う方法はいくらでもあるでしょう。

自分で考えるも良し、友達と質問し合うのも良し、先輩に相談するも良し、コーチやコンサルタントに依頼するのも良し、本やツールに頼るのも良し。

 

もちろん、分離することがイコール幸せ、というわけではないと思うので、好きで興味があれば。

今後、このブログでは自分自身を実験台にしながらそんな『自分に対して問い続ける』方法の模索も紹介していきたいと思っているところです。