創業時の気持ちを思い出す機会が散りばめられている仕事を、ひたすら毎日続けられるように。
今朝、とても嬉しいことがありました。
今までの弊社の数あるお客様の中で、一番YeLLのサービスに反対しておられた方からいただいたお話です。
その方は、YeLL導入当初から『YeLLのサービスを導入する理由が分からない』『YeLLに費やす時間には価値がない』とおっしゃる方でした。
元々確固たる自分というものがっちり持っていらっしゃる方だったし、これまでの人生を通して外部と関わる価値がないと思っていると最初からおっしゃっていましたが、我々が提供価値を丁寧に伝えられていなかったのだし、納得していただけるだけの情報提供すらできていなかったので、我々が徹底的に悪く、でも、そんな状態でYeLLの導入が始まりました。
最初は結構毎回お話するたびに、わたくしドギマギしてまして。
でも、毎回会話の方向性を変えたり、提供する情報量と質を転換し続けたり。
具体的には、雑談時間と本題関連の時間の割合を変更したり、雑談を差し込むタイミングを変えてみたり、会話する目的のタイプを日々の業務よりにするか未来を思考するものにするかの度合いを5段階くらいに訳で段階を都度調整したり、日々業務と未来の思考の行き来・過去と未来の行き来の頻度と差し込み方を変え続けたり、そんなことを毎回結構細かくしておりました。
そんなこんなで、今日が年内最後にお話するタイミング。
この6ヶ月の内容の定着と新たな気づきを得ていただくためにも振り返りをしたわけですが、本当に嬉しい言葉をいただきました。
『最初は本当に価値がないと思っていたのですけど、北村さんと話をしていて、次第に毎回話すの楽しみになってて。今までの人生の中で外部の方にここまで話したのも初めてですし、今目の前のことだけじゃなく未来のことに悩み考え行動に移そうとしたのも初めてでした。
先週上司と面談があったんですけど、上司に対して初めて自分の未来について話してみました。1年後にこんな人になっていたいんです、って。そしたら上司も聞いてくれて。で、言われたんです。「前と比べて、変わったね。前に進もうとして、行動もしてる」って。
本当にありがとうございます。YeLL、そして北村さんのおかげです。』
この言葉を聞いて、とてもとても、本当に嬉しかったし、若干泣きそうでした。
それと同時に、以下のブログにも記した、弊社エール株式会社の創業時の想いを思い出しました。
創業時に考えていたこと、それは
『組織の本質は、あくまで生身の"人"であり、彼らを1人の個人として支援すれば、1人1人がイキイキと楽しく働けるようになる』
ということ。
また、こちらのブログに記したこちらの気持ちも、改めて再認識したのです。
遥か昔より今に至るまで、"人"はなんとも不恰好で不安定で、いびつで欠落した部分があります。
そして、遥か昔はそんな欠落を『美』と捉える時代が在りました。
ロジックや数字、理論で満ち溢れる今の組織でも、1人1人の移ろいゆく気持ちや感情の変化は当然の如く存在します。
その移ろいゆく気持ちや感情も、組織にとっての"美"、つまり価値になり得るのではないでしょうか。
そう考えていくと、なんとも不恰好で不安定で、いびつで欠落した部分のある人を、管理しようだなんてもともと無理だと思いませんか?少なくとも私は、無理だと思っています。
そして、本来在るべき組織は、"人"の不恰好で不安定で、いびつで欠落した部分を受け入れて、それを活かしていこうとする組織、つまり、"人"のそのような曖昧な部分を愛せる組織ではなかろうか、、、
そう思いながら、私はいま、仕事に向き合っているのです。
勇気をもって毎日楽しく前へ歩む人が増えるように。そして、そんな人で溢れる組織が、増えるように。
本当に、本当に、嬉しかったんです。
そして、私はそんな『人が一歩前に歩む瞬間』をたくさん創りたくて、この会社でやっているんだなと、強く思ったのです。