感情心理学を学ぶ駆け出し研究者兼マーケターのブログ

大学院と組織開発ベンチャーに属しながら感情心理学を肴にする日々の苦悩と葛藤を綴るブログです。27歳ですが37歳に見られます。

【論文要約】女子大学生の過去および現在の夕食形態とコミュニケーション・スキル,ストレス,孤独感との関連性

先日記したこちらの投稿。 この中にある「論文のまとめ」を行います。 courage4u.hatenablog.jp 此度は以下の論文について。 野津山希 2010「女子大学生の過去および現在の夕食形態とコミュニケーション・スキル,ストレス,孤独感との関連性」『紀要論文(ELS)…

「フレドリクソンの広がりと生み出し理論」と「成功循環モデル」の接合点

感情心理学の分野で、「フレドリクソンの広がりと生み出し理論」というのがあるのですが、先ほどそれが『成功循環モデルの手前の話も描いた理論』だと腹落ちしたのでここに記します。 「フレドリクソンの広がりと生み出し理論」って、ちょっとマニアックなの…

保健師の方、探してます

保健師って、みなさんご存知ですか? 保健師・・・ 地域住民の保健指導や健康管理が主な仕事。乳幼児から高齢者まで幅広い世代と関わり、健康増進や生活の質の向上をサポートする。保健指導に加え、病気の発症予防や健康づくりの支援、感染症発生時や災害時…

【論文要約】社会性と情動の学習(SEL)の実施と持続に向けてーアンカーポイント植え込みの適用ー

先日記したこちらの投稿。 この中にある「論文のまとめ」を行います。 courage4u.hatenablog.jp 此度は以下の論文について。 小泉令三 2016「社会性と情動の学習(SEL)の実施と持続に向けてーアンカーポイント植え込みの適用ー」『教育心理学年報 2016 年 5…

欅坂46『アンビバレント』歌詞を分解したら、人の二面性の理解に最適な素材だと気がついたという話。

https://rockinon.com/news/detail/178345 感情について、Googleトレンドで調べていた時のこと。 検索予測で出てきた言葉を5つ「感情」「感情線」「アンビバレント」「恋愛感情」「感情労働」入れて、5年間の検索量を測ったんです。 すると、「アンビバレ…

【論文要約】“ハッピーワークショップ”の幸福度向上効果

先日記したこちらの投稿。 この中にある「論文のまとめ」を行います。 courage4u.hatenablog.jp 此度は以下の論文について。 前野 マドカ, 前野 隆司, 櫻本 真理 2017「“ハッピーワークショップ”の幸福度向上効果」『支援対話研究 2017 年 4 巻 p. 3-16』 ww…

「鏡よ、鏡、この世で一番美しいのは誰?」 - 鏡事例1

http://disney.animepopn.com/365/ 鏡というと、皆さんは何を思い出しますか? 今持っている手鏡のこと、最近欲しいと思っている全身鏡のこと、比較的身近にあるものなので、人によっていろんなものを想起しそうです。 中でも世界中で思い出されるものの1つ…

【働きながら大学院に通うあなたに】時間と労力の無駄なく英語論文を読むための方法まとめ。

働きながら大学院に通う。それだけで世間からは、 「大変じゃないの?」 「すごいね」 「時間なくなりそう」 「勉強好きなんだね」 「お金高そう」 そんなことを言われます。 私も今、働きながら大学院に通っている身ですのでそんなことをよく言われるわけで…

- 再始動 -

2019年に入り、ブログを再始動します。 前にブログを書いたのは、去年の3月6日。 この投稿ですね。 courage4u.hatenablog.jp どんな内容を書こうかなと思い悩んでいますが、前とは全然異なる趣旨で書いてみようかなと。 さてさて、楽しみ楽しみ。

とある心理学部の女子大生が言った「専門性高めても仕事がないかもしれないって、とても不安なんです」

本日、とある大学の心理学部に所属する女の子と話していたのです。 というのも、弊社事業にて心理系の専門性高い方々に一緒に仲間になってもらうことがちょくちょくありまして、実際にその道を目指している方がどんなことを思ってその道を志すのか、そしてど…

「視野を自由に定義する」能力を欲しすぐに得ようとする行為は、そもそも視野を狭めた二元論であるというパラドックス。

先日こんな記事を記しました。 ここで二元論に陥るのはほんと嫌だよね、、、というようなニュアンスのことを書いたのですが、そのあとジーンクエストというゲノム解析ベンチャー代表の高橋さんが書かれていたこの記事を読んで、すごく、すごく納得しました。…

『「存在目的」を見つけるまでは、行動しないほうがいい?』という問いに対して。

先日、「存在目的」についていくつか記しました。 すると、読んでくださっていた大学生の方から連絡をもらいまして(ありがたい限りです) こんな質問をもらいました。 『「存在目的」を見つけるまでは、考え続けることが大事で、行動しないほうがいいってこ…

「存在目的を認知する」「スキルをつける」を教育現場において区分して考えねばならない理由

前回記したこちらのブログに引き続き、存在目的とスキルについて。 courage4u.hatenablog.jp 最近、教育現場を見させていただくことが多くありまして、その中で気づいたことがあるんです。 それは、存在目的を認知する、というのをスキルだと捉えてしまうと…

存在目的の実現に必要のないスキルをつけようとするのは、単に”前に進めない不安”を打ち消したいだけ。

『ティール組織』で言われる存在目的について、以下の記事のように軽く触れたわけですが、今回はスキルについて。 courage4u.hatenablog.jp 巷を見ると、スキルをつける系の講座とか本とかすごい多いじゃないですか。社会人向けのイベントもあらば、大学生向…

”能動的なやりたいこと”を見つけねばならないという”受動的な強迫観念”について。

最近話題の『ティール組織』の中にもあるように、これからの時代の新たな組織の中では、1人1人が自身の存在目的を持つことが必要だと言われています。 そのように自分自身の目指す先を見つけようと努力する人のことを、数年前から『意識高い系』みたいな言…

妊婦さんが抱える”不安”は”社会の不安定さ”に直結するよなあと思った。という話

昨晩、少しこちらのイベントにお邪魔しまして。 ameblo.jp ご登壇なさる方々にお誘いいただき参加したのですが、いやあ、とても新しいことづくめで驚いたのです。主には、女性、特に妊婦さんについてのお話がメイン。 こちらの団体は、WFM(Women's Facility…

『アートは人の潜在的な力を引き出すことができる』と確信した瞬間。

この前、学生たち向けの合宿で講師側をしていた時のこと、箱根のポーラ美術館で全員で鑑賞している時間があったのです。 その時に『アートは人の潜在的な力を引き出すことができる』と確信した出来事がありました。 『勇気さん、この階をまわってみて、なん…

『あなたのフィロソフィーは何?』という問いに日本人のどれだけの人が答えられるのだろうか。

この間、パリに行っていました。 そこで偶然会ったパリジェンヌに、こんな問いを投げかけられました。 『あなたのフィロソフィーは何?』 フィロソフィー、調べてみると、そのままですね。『哲学』 kotobank.jp では、『哲学』とはなにか。 こちらも調べてみ…

最近気づいた、「仕事に楽しさを感じない人」に共通する1つのこと。

楽しく自分なりに満足感をもって働いている人と、そうでない人の違いがあるなあと、 この前、以下のブログでも紹介させてもらった川元さんの『車座』で自分で話しながら理解しまして、今回はそれについて。 courage4u.hatenablog.jp というのも、楽しく自分…

「勇気さんの事業って、まさしく『フランス革命』ですよね。」と言われた話。

先日、友人の川元さんがなさっている『車座』にて登壇させていただいてきました。 川元さんは株式会社Mi6という会社でいくつかの事業を手がけられ、車座はそのうちの1つ。 今回のタイトルと案内文はこちら。 「外部の力を使って組織を内部から変えていくに…

『幼少期から自分を問い続けられる社会』が、1人1人の楽しさを増していく。

先日、中学生から大学生まで160名くらいが参加するとある教育プログラムに、メンター・講師として参加させてもらってきました(本業とは関係ないですが) そこで目の当たりにしたのは、15歳から22歳くらいの学生たちがこれからの自分にとても迷い、と…

「あなたの全ての根幹にあるものは?」への回答。

「あなたの全ての根幹にあるものは?」 これが、最近毎日考えていること。 あなたなら、なんて答えますか? ことの始まりは1年前。特性。 根幹というのは、特性よりもっと奥深くにあるもの わたしの根幹は○○。 ことの始まりは1年前。特性。 始まりは1年と…

『ロジカルさは、奇想天外を抹消する』と言った25歳デザイナー女子の話。

『ロジカルさは、奇想天外を抹消する』 そんなこと言葉を、先日話していた25歳の後輩デザイナー女子が言っていました。 というのも、前に記したこちらのブログを踏まえ、その言葉を思い出しまして。 courage4u.hatenablog.jp 彼女は10代の頃からずっと、…

とある教授たちと話して、「ああ、もう僕はこちらで戦おうとしなくていいや」と自らを切り捨てられたという話。

先日、とある大学院の教授数名とお話していた時のこと。 「ああ、もう僕はこちらで戦おうとしなくていいや」と思いまして。 今回はそんなお話。 「自分の戦うフィールドはそこではない」 自分に足りないことを気づく瞬間の度に 「ロジカルが正しい」は正確で…

小学6年生に自分の仕事を説明し質問を受ける機会を、どんなオトナも一度は持った方が良いと思う理由。

先日、こちらの小学校の6年生150人に向けて、授業をする機会がありました。(本業は関係ないです) 絵本作家さんやイスラエルで会社をやられている方、大手企業で事業責任者をしている方など数名のオトナで、それぞれお仕事内容と考えを伝えるというもの…

『はたらいて、笑おう。』を取り巻く違和感について。

昨日、この広告を見た時のこと。 みなさんも見たことがあるでしょうか。 言っているのは3つのこと 『はたらいて、笑おう。』 どう解釈するべきか。 言っているのは3つのこと 以下に、展開されている3つを表示します。 『はたらくって、笑うためじゃなくて…

複雑な感情を自分でコントロールする方法

人が生きていくためには人と関わることが必要。 でも、そんな人と人の間のこと、つまり人間関係にはどうしても感情がつきまといます。ただそんな感情を完全に自分でコントロールするのは至難の技。これで悩んだことのない人はそこまで多くないよなあと、そん…

『社員の離職を抑えたい理由は1つ』と台湾企業の日本支社長が話したことから、『知見公開のセンス』について考えたという話。

先日、電子パネルを製造する台湾の会社の日本法人支社長とお話をしていたときのこと。 『社員の離職を抑えたい理由は極論1つしかありません。』と、率直に言われて驚いたという話。 彼との出会い 経営者にとって、自社の最重要課題は『離職』 知見の流出を…

弊社の優秀なインターン生に、採用について怒られたという話

「そんなんじゃ、これからインターン生の採用なんてできないと思います」 この言葉を言い放ったのは弊社インターン生。彼女はもともと私の友達みたいな関係でして、今はお手伝いもしてくれています。伝えたこと以上を認識し、期待した以上を創り上げてくれる…

私の『内省力』は6点だけど、それを活かしてお手伝いする話。

「北村さんが持たれているもの、我々が今本当にほしかったものなんです。一緒にやっていただけませんか?」 先日、そうおっしゃっていただくことがありました。個人的にはとても驚くことでしたし、感激しまして、こちらにその内容を記しておきたいと思います…