感情心理学を学ぶ駆け出し研究者兼マーケターのブログ

大学院と組織開発ベンチャーに属しながら感情心理学を肴にする日々の苦悩と葛藤を綴るブログです。27歳ですが37歳に見られます。

妊婦さんが抱える”不安”は”社会の不安定さ”に直結するよなあと思った。という話

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昨晩、少しこちらのイベントにお邪魔しまして。

ameblo.jp

ご登壇なさる方々にお誘いいただき参加したのですが、いやあ、とても新しいことづくめで驚いたのです。主には、女性、特に妊婦さんについてのお話がメイン。

 

こちらの団体は、WFM(Women's Facility Management)。概要はこちら。

「女性の意見をもっとオフィスづくりに反映していくべきでは?」
このような考えから、オフィスづくりに関わる女性たちが
オフィスづくりに関して勉強する会として発足したのが"WFM  Women's Facility Management"。

 

こちらでご登壇なさっていたのは、『妊婦の暮らし』の長坂さん。

私たち”妊婦のくらし”は、すべての妊婦が自分らしさと赤ちゃんを育むこと
どちらも大切にできる社会の実現を目指します。

と掲げられる当団体において、長坂さんは看護学博士もお持ちで助産師としてのご経験もとても長い方。

ninpu.org

 

何が驚いたって、そこに来ていらっしゃる女性たちが抱えている悩みの量。不安の量。

私ですと、ようやく同世代の女性陣が結婚して妊娠して出産して、という第一波がきたくらい。そして、妊娠中にはそこまで会わないので、妊娠なさっている方の悩みなどを聞かせていただくのは初めてでして。

人類が誕生して数万年も経過するのに、人が生まれる度に同じようにどの女性たちも同じ苦しみを味わっているのに、それでもこの悩みが尽きず不安があまり解消されない社会ってなんなのでしょうね。

衝撃を覚えると共に、それってどうしたら解決できるんだろうと。

 

以下、現状の問題点だなあと個人的に思ったことをつらつらと。

 

1.1つ1つの活動の規模が限定的(規模拡大できるような仕組み構築ができる人材を採用できない&その事業で資金を稼ぐことが困難?)

2.1つ1つの活動があまり横につながらず、インタラクティブに良い相乗効果を生むことができていない(ある程度知っている人が知らない人に教える、というスタンスから基本的に抜け出せないがために、規模が小さくならざるをえない?)

3. 体感した女性が解決したいと思っても、どうしてもその後も育児が大変で他の方のために制度や仕組みを創る側に回れない(どうだろう?)

4. 女性たちが妊娠して出産して子育てをするためのシームレスかつノンストレスに近づけようとする環境が整っていない(海外だと保育関連とかいろんなものがスマホで完結できる社会になっているケースもあるのに、日本は遅れすぎ)

5. 雇う側が理解しようとしても、結局は当事者たちでないから理解しきれない(達成型組織で実行するのは難しい)

 

さて、これをどう解決するかと言うと、私的には自身の事業をそういった産休中、育休中、子育て中、子育て後の女性たちと一緒に仕事を創れるモデルにしていかねばなと思うわけです。

が、まだちょいと試行錯誤が必要だなあと思うと共に、そこらへん一緒に考えてくれる人が欲しいなあと思うところであります。笑

 

ただ、ほんと妊婦さんはじめ女性たちが抱える不安は社会の不安定さに繋がるだろうし、解決せねばならぬ問題なのだなあと、強く思ったわけです。
結構、結婚前の男性陣がこういうお話を聞いて色々考えるのも大事だと思った次第です。