感情心理学を学ぶ駆け出し研究者兼マーケターのブログ

大学院と組織開発ベンチャーに属しながら感情心理学を肴にする日々の苦悩と葛藤を綴るブログです。27歳ですが37歳に見られます。

とある心理学部の女子大生が言った「専門性高めても仕事がないかもしれないって、とても不安なんです」

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本日、とある大学の心理学部に所属する女の子と話していたのです。

というのも、弊社事業にて心理系の専門性高い方々に一緒に仲間になってもらうことがちょくちょくありまして、実際にその道を目指している方がどんなことを思ってその道を志すのか、そしてどんな不安があるのかにとても興味がありまして。

 

そこにはとても強い意思と、そして強い不安がありました。

 

まだ直近だと2名しか話していないですけれど、彼女たちには強い原体験があるんですよね。

昔、心を病んでしまった友達に対してどのように接して良いかわからなかった、友達として接したしその相手のためにできることはすべてやったけれど、もっと良いできることがあったのではないか、、、

昔、学校にいたカウンセラーの先生がいて、その先生と話すのが本当に楽しかったし、いつも自分が抱えていた悩みを一緒に考えてくれた。勉強のこと、家のこと、恋愛のこと。その人がいなかったら、今こうして好きな自分を出しながら生活なんてできなかった

そんなことを、聞いたらすぐに返ってくるですよ。本当に、いいなあと思うんですよ。

 

で、彼女たちはそのまま大学院に進学して、臨床心理士や公認心理士などの資格を取るわけです。

 

そんな想い溢れる彼女たちでも、未来に関してはすごい不安そうでした。

そもそも臨床心理士や公認心理士の資格を取得し、ある程度専門性を高めても、なかなか働ける場所がないと。

例えば病院のカウンセラー、会社のカウンセラー、学校のカウンセラー。

様々あれど、基本的にすべて非常勤で、収入も不安定。学生時代にバイトしていたところでバイトをしながら、いくつかのところで非常勤で働くというスタイルが一般的とのこと。

 

いや、正直それ聞いた時に驚いたわけですよ。

学部も院も通り心理学を志し学んだにも関わらず、その専門性を活かす場所が全くないって、何なのでしょうね。

世の中に必要とされていつつも、全く門戸が開かれていないというか、どこもそういった患者さんをてきとうにあしらうかのような体制。きっと必要としている人はたくさんいるにも関わらず、それでもその領域は広げられていなくて、助けてあげられない人・サポートしてあげられない人が世の中に溢れている。

 

実際、弊社の事業をしていると思うんですよね。

外部の人と話すこと自体に価値をそもそも感じていない人も多いけれども、誰でも外部と接してみるとその価値に気づくんですよ。

「あ、こんなの初めてだけど、これがあると自分も変われるかもしれない」「成長できるかもしれない」「心を落ち着けることができるかもしれない」って。

 

そんな状況にも関わらず、なかなか未来も見えないにも関わらず、彼女たちはそれでもその心理の道を歩むわけです。

本当に、そこに対する気持ちが強くないとできません。

 

そんな専門性を有した方々がもっと活躍できる社会にしたいですし、その力を受けて様々な人が前に歩める社会にしたいですよね。

そもそも、心理学がすべてに共通する大事なことであるというのを、人が認知もして欲しいです。

 

※心理学部、研究科のご出身で、今もそちらの専門性を活かして働かれている方にもっと会いたいですね。どなたかいませんか、、、!