互いに『一歩前へ』進む関係性が、本当の友だと思う。という話
先日、とある外資系コンサルファームで働きながら、詩吟家として活動し、またまたデジタルセキュリティの専門家としてよくTVでコメンテーターとして活躍している、大学時代の同期とお話をしてきました。
彼女と会ったのはたしか18歳の頃。
大学で文字通り腐りきった生活をしていたところ、たまたま同じ学部でたまたま話した彼女に衝撃を受け、私はその腐った生活を脱して前に進もうとしました。
その頃の私は、茶道をしては授業を休み、茶道をしては授業をサボり、茶道をしては授業で寝て、そんな人でした。
茶道に取り組む姿勢だけはまあよろしかったと思いつつ、それ以外何もしていませんでした。
そんな中、たまたま会った彼女は、なんだか別次元の人のようでした。
すでにいろんな会社の中に入って仕事をしていて、なんだかイベントとやらで人の前に立っていろんなことを話していると。
彼女の話に、私は衝撃を受けました。
そんなことが同い年でできる人がいるのかと。
その頃の私は、自分の性格的な部分もあり、そしてそれ以前にしでかしていた病気の影響もあり、ひたすらに自己肯定感が低く、承認欲求が強く、でも誰も自分のことなんて認めていないしひたすらに見下している、、、
そんな風に自分自身を認識しているような、ひねくれたあとにもう一回ひねくれて、さらに一回転したかのようなズタボロな人間だったのですが、彼女に会って、『自分はこのままではいかん。このまま進んでも、同じだ。前に進まなければ』と思い、行動をし始めました。
なので、あの時に彼女が私の目の前に現れてくれなかったら、おそらく今の私はいないのです。
それだけ重要な分岐点を創ってくれた人です。
そんな彼女とこの1年を振り返って楽しかったこと、苦しかったこと、これからしたいことなどをつらつらと話していたのですが、そんな最中、彼女は私に対してこんなことを言いました。
『勇気はあれだね、人に勇気を与えるよね。話してると、一歩前に進もうと思うもん。そして、それを楽しそうにしてるよね。きっと、特に意識せずに自然と人に勇気を与えられてるんだろうね。』
これを聞いた瞬間、なんだかとっても、いい意味で心に刺さりました。
まさしく私が大好きな瞬間を言い当ててくれるだけでなく、それを自然、無意識と言ってくれること。そして何より、私の昔の重要な一歩をくれた人からそんな風に言ってもらえたこと。
とても、なんだか心の中で地平が開けるような気持ちでした。
こんな風に互いに『一歩前へ』進む関係性が、本当の友だと思うのです。
そして、そんな関係性を、大量に増やす必要はないですが、丁寧に増やしていければなと、心の底から思うのです。