感情心理学を学ぶ駆け出し研究者兼マーケターのブログ

大学院と組織開発ベンチャーに属しながら感情心理学を肴にする日々の苦悩と葛藤を綴るブログです。27歳ですが37歳に見られます。

『内なる言葉の解像度』を上げる作業 - 1/2

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『内なる言葉の解像度』を上げる作業 - 1/2の最終形態

 

少し前、こんな記事を書きました。

これからを創るためには、”言葉”が重要だという内容。

courage4u.hatenablog.jp

 

今回は、若干その続き。

じゃあ、どうやって”言葉”を創るの?というところで、自分で試してみましたよというお話。

 

 

『内なる言葉の解像度』を上げよう

以前も記したことがありますが、電通の梅田さんが書かれた『言葉にできるは武器になる。』という本があります。

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こちら、前提となる梅田さんのお考えを引用させていただきますね。

言葉は、思考の上澄みに過ぎない。

言葉には会話やメールなどで使っている「外に向かう言葉」と、物事を考えるために無意識に使っている「内なる言葉」が存在している。

言葉というと、つい、コミュニケーションをするための道具である「外に向かう言葉」に意識が向きがちだが、もう一方の「内なる言葉」を豊かにする、強化することこそが、言葉を磨くために重要となる。

ー中略ー

内なる言葉の解像度を上げる。

自分の考えていることが言葉になった外に向かう言葉を磨くために、そのタネとなる内なる言葉を把握し、広げていく。このプロセスは内なる言葉の解像度を上げる行為と認識すると理解されやすい。

この前提の上で、『内なる言葉の解像度』を上げるために良い方法を梅田さんが記しておられまして、今回はそれを自分でやってみようと思うのです。

 

『内なる言葉の解像度』を上げる流れ

さて、ではその流れを本から引用します。

  1. 自分の中にある課題を設定する。
  2. 頭にあることを書き出す<アウトプット>
  3. 「T字型思考法」で考えを進める<連想と深化>
  4. 同じ仲間を分類する<グルーピング>
  5. 足りない箇所に気付き、埋める<視点の拡張>
  6. 時間を置いて、きちんと寝かせる<客観性の確保>
  7. 真逆を考える<逆転の発想>
  8. 違う人の視点から考える<複眼思考> 

 

詳しい中身を記すとなかなか長いので割愛しますが、せっかくなので私が記したものを記載しながら紹介したいと思います。

※流れの1〜5と6〜8では日を変える必要がありますので、今回は1〜5のみのご紹介

 

1. 自分の中にある課題を設定する。

これは自分が今一番考えたい内容にて設定した方が良いので、ご自由に。

私は今回、『自分自身、本当にやりたいこととは何か?』という内容を設定しましたが、本の中では「自分という存在について」「将来について」「人間関係について」「恋愛について」、、など、これらの中にもそれぞれいくつも細かい課題の例が挙がっているので、ぜひご確認をば。


2. 頭にあることを書き出す<アウトプット>

ではでは、次に設定した課題に対して頭にあることを書き出していきます。本の中では、A4の紙に1つずつ記すことを推奨していましたが、私は付箋に記してノートに貼るという手段をとりました。

※付箋は強粘着に限ります。ほんと。強粘着に慣れていると、偶然買った強粘着でない付箋に苛立ちますね。。。

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3. 「T字型思考法」で考えを進める<連想と深化>

頭の中にあることを書き出したら、そこから「T字型思考法」を始めます。

これは梅田さんが提示されている思考法ですが、以下の図のように、書き出した頭の中にあること(以下「内なる言葉」)に対して、それぞれ「本当に?」「それで?」「なぜ?」と問答をしていきます。

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私の場合、それを以下のように付箋に全て記していくわけです。(青字が今回記した内容)

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これで、「T字型思考法」は一旦完了です。

(ここまでみなとみらいのスタバで作業していたのですが、次の作業は大きな机でやりなさいと指示があったので帰宅)


4. 同じ仲間を分類する<グルーピング>

最初に出した「内なる言葉」、そして「T字型思考法」で記した内容を全てまとめて、グループにします。

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グループの仕方は数あれど、時間軸、対象者軸、場所軸、あたりが行いやすいでしょうか。

 

で、私が記したのはこちら。

横軸としてまとめ上げたのはこちら。

  • 自分 - 対世界、対人、対見えない物、場所
  • 他者(単数) - 上司部下、子供
  • 社会 - 楽しさ、一歩、豊かさ

縦軸は個人的尺度による深度。

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グルーピングしてみて足りないところがかなりたくさんあることが分かりました。

私の場合、自分軸がとても多く、逆に大きな世界とか社会という単位で記してはいつつも、他者個人という対象者に対しての「本当にやりたいこと」という思考が思考の上澄みには入っていなかったということです。

また、自分という軸の中でも全体的に深堀りが足りないところも多く、「場所」観点は弱い。そして他者(単数)軸では横にも縦にも全てが足りず、社会軸でも全体的に深堀りが足りません。


5. 足りない箇所に気付き、埋める<視点の拡張>

で、初日最後の作業がこちら。

足りないと捉えたところを埋めていきます。

 

横軸では、以下のように追記と修正を。

  • 自分 - 対世界、対人、対見えない物、場所
  • 他者(単数) - 上司部下、子供、友、お客様、パートナー
  • 社会 - 楽しさ、勇気、豊かさ

縦軸では、深度全体を見渡し、足りないところを思いつくままに埋めていきます。

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続きはまた後日

これで、初日でできることは全て完了です。

残った以下の項目は2〜3日おいてから行うのが良いとのことで、それはまた後日。

  • 時間を置いて、きちんと寝かせる<客観性の確保>
  • 真逆を考える<逆転の発想>
  • 違う人の視点から考える<複眼思考> 

 

これ、時間はかかるし思考体力をかなり要しますが、かなり有意義な時間です。

数日後にまた再開できるのが、とても楽しみ。